七夕の夜、あいにくの雨模様の東京でしたが、住友生命主催の映画試写会のために読売ホールに集まった約1000名のお客様。おひとりおひとりに「森のメープルあめ」を配らせていただきました。ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。
この日の映画は『小さな命が呼ぶとき』。ポンペ病という治療薬のない難病に冒された娘と息子を持つ父親が、自ら製薬会社を設立して不可能といわれた治療薬の開発に挑むというアメリカの実話の映画化です。子ども達に残された時間はあと1年。子どもの命を守るためならどんなことでもやり遂げる親の覚悟に心が揺さぶられます。父親役に『ハムナプトラ』シリーズのブレンダン・フレイザー、協力者の孤独な天才科学者は製作総指揮も勤めるハリソン・フォードが見事に演じています。
映画の原題は『EXTRAORDINARY MEASURES』。直訳すると、『普通ではないやりかた』とでもなるのでしょうか。
難病の子どもとその家族の絆、というテーマで涙を誘うだけではなく、人が何かを成し遂げるために心に秘めた力強さ、という視点から、きっとビジネスマンのパパさん達にとっては二重に心を打つことでしょう。ハンカチ必携です。
3人きょうだいのうち、2人がこの難病に冒されているのですが、健康である一番上のお兄ちゃんの存在がとても素晴らしかったです。お兄ちゃんがきょうだいや家族を思う気持ち、いつもそこにいてくれる存在、私個人にとってはそこが一番のツボでした。
当日、試写会会場へ向かう途中のキオスクでふと目に付いて手に取ったのは『奇跡は起こせる』(宝島社)という1冊の文庫本。それは、なんと、映画の主人公であるジョン・クラウリーの手記。原作の『小さな命が呼ぶとき』(新潮社)はもちろん前から手にしていましたが、こちらの本はその時まで知らなかったのです。
その中のクラウリー夫人のアイリーンが書いた序文から、ひとこと、お借りします。
「この本は、障害を持った子供を抱えた親の話でも、健康に問題を抱えた家族の話でもありません。ジョンがこの本で書いてくれた話や学びは、私たち全員にとっての学びでもあるのです。クラウリー一家にとって揺るぎない宝物は、私たちがポンペ病の研究に対してしてきた貢献ではなく、私たちが手にした成功以上に多々積み重ねてきた失敗から得た学びなのです。」
映画からも、この本からも、奇跡は起きるのものではなく、起こすものだと力強いメッセージをもらいました。きっと試写会に来られたお客様もそれぞれのメッセージを受け取って帰られたことでしょう。「森のメープルあめ」もそのおともができたならしあわせです。
尾関 えり 2010年07月10日(土)10:29|Comment (0)